教育や育成に力を入れたいという組織の声はよく聞きます。
会社に入ると、座学、OJT、マンツーマン制度などを通じて、新人を教育していく組織が多いですね。
また、外部講師や有名な研修制度を使っているケースもあると思います。
でも、どうでしょう
「ウチの教育制度は優れている」「新人がどんどん育ちイキイキ働いている」
と自信をもって言い張れますか?
キングダムを読んでいると、教育についても、自分って未熟だなーといつも痛感させられます。
部下をどう育ててよいかわからない方、もっと教育を強化したい方、教育よりとにかくキングダムが好きだという方は、是非、この記事を読み進めてみてください。
よくある教育方法の勘違い
まず、よくある教育方法の勘違いを並べてみます。
本題ではないので、さらっとが流しますね。
① 若手や特定の人に限られた属人化パターン
教育の一つで、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)をする組織も多いです。
OJTの手法自体は長年企業で採用されており効果的だと思います。
ただ付ける担当が適切でないことがあります。
年が近く身近だからという理由で2~3年目の若手を付ける、この人しかいないからという理由で特定の一人をつけるのは、いかがなものでしょうか。
若手による限られた範囲の業務や、特定の人による属人的な思考でのOJTでは、無限の可能性がある新人の視野を狭めることになりかねません。
② いつまでも実践をさせない過保護パターン
いきなり負担をかけさせて辞めさせたくないという考えが強すぎると、いつまでも実践をやらせないという過保護パターンに陥ることもあります。
組織としてはトータルの生産性が落ちますし、教育を受ける側も早く独り立ちしたい気持ちが先行して、焦りを感じることもあります。
実践を織り交ぜずに、ただみせているだけ教えているだけの、教育方法もいかがなものでしょうか。
③ はじめだけパターン
これは明快です。最初の3カ月、1年目は面倒みよく教育していっても、3年後、5年後、10年後はどうでしょうか?
ビジネスの世界では、人も組織も常に成長を求められます。
独り立ちしてからは本人次第って風潮がどうしてもありますよね。
新人以外の方が圧倒的に多いわけですから、それらをレベルアップができたら、組織の生産性に大きく影響を与えられるでしょう。
はじめだけでなく、その時の状況や立場に応じて、教育のしくみやフォローする体制って必要ですよね。
④ 外部の研修に丸投げパターン
コストをかけて、外部研修を取り入れている組織も少なくないと思います。
新人教育だけでなく、若手研修、中堅研修、管理職研修、役員研修など、色々設けている場合もありますね。
外部研修はほとんどが体系的に組み立てられているので、研修としてはどれもよいものだと思います。
メンバーがどう取り入れて、実務にどう業務やスキルアップに活かされているか・・・
活きた外部研修として根付いている組織をあまり見たことがないのは私だけでしょうか。
教育を、外部の研修に丸投げするのはやめましょうね。
本物を見せる教育
さて、いよいよ教育におけるキングダム教訓に話を移します。
「キングダム×教育」といったら、もちろん秦の大将軍王騎ですよね。
王騎と話し大将軍の存在を理解し始める信 <引用:キングダム 7巻>
信が初陣する蛇甘平原の戦い。
勝利に向けて何万もの兵を動かし、描いた状況は全て武将しだい・・・
目標である大将軍というものを、なんとなくのイメージでしか捉えられていなかった信。
大将軍である麃公将と魏の呉慶との戦況を目の前にして、王騎は「将軍の存在」について信に教える。
信は、犠牲すら将軍の描いたシナリオであること、過去現在未来を作り出すのは将軍であることを、大将軍の王騎から教わりました。
企業での教育では直近の業務のことばかりで、存在の意義まで突っ込んで教えてくれることは少ないですよね。
社長とは?・・役員とは?・・部長とは?・・課長とは?・・工場長とは?
この人が役員だから、本部長だからと紹介だけされてもね・・・
それぞれが戦略立案したり落とし込んだりする場面を見せたり、采配を振る様子、しくみをつくる様子など、管理者が行っている業務を見せてもよいのではないでしょうか。
研修でなくても、社員であれば、上から方針や戦略が落ちてくる場面、マネージメントが展開される場面に遭遇します。
その時、王騎のように「将軍(経営者や管理者)の存在」について、教えてくれる人がいたら、どれだけ先が鮮明になるでしょうか(そんな私も、経営者ってどういうものか、今だぼんやりとしかわかってませんが・・・)
本物を見せる教育を見せるのと見せないのでは、成長速度が全然違います。
そうです、ようやく業界に馴染んだ程度の若手をOJTにつけておくだけではだめなのです。
できる部課長、トップセールスの実現場をどんどん見せて、将来のビジョンを描きやすくさせてあげべきではないでしょうか。
実際に体験させる教育
王騎の馬に乗った信に対して将軍をイメージさせる様子 <引用:キングダム 16巻>
蛇甘平原の戦いで、負傷した王騎を助けるために、王騎の馬に乗り駆け抜ける信。
こんな状態でも王騎は信に将軍の存在について語る。
敵と味方の顔、天と地、あらゆるものが見えていないといけないのが将軍だと教える。
キングダムファンなら誰もが知っている”これが将軍の見る景色です”(引用:キングダム16巻) という王騎の名言です。
敵の群れを目の前にし、軍の戦闘に立って味方を率いるのはまさに将軍、軍をどう動かすかは自分次第であることがわかった瞬間ですね。
将軍は実際の会社では部課長ということになります。
部課長になれば色々なものが見えるようになる、逆に見えないといけないということも教えていますよね。
私は、「虫の目、鳥の目、魚の目」という多角的な視点を王騎は教えていたと捉えています。
| 多角的な視点 | 虫の目 | 鳥の目 | 魚の目 |
|---|---|---|---|
| 王騎の言葉 | 敵の群れ、敵の顔、味方の顔 | 天、知 | あるはずのない活路 (蒙武の奮闘) |
| 多角的視点の意味 | 近づいて、様々な角度から物事をとらえる視点 | 高い位置から俯瞰的に全体をとらえる視点 | 流れや変化を感じとり捉える視点 |
疑似体験とはいえ、その立場を実際に経験させることで、より具体的にその立場を感じることができます。
新人や若手に、経営会議や戦略立案、重要な商談、手厳しすぎるへのクレーム対処の場を見せ、一部だけでも体験させてあげることも、時には必要なのではないでしょうか。
大前提は本人の志を理解すること
ところで、王騎は誰に対しても、将軍の在り方を伝授しているのでしょうか?
明らかにそうではないことがわかる描写が描かれています。
信に教える王騎の姿をみて所感を述べる騰 <引用:キングダム 7巻>
蛇甘平原の戦いで、王騎が信に将軍の存在について語るシーン。
騰は少年(信)に教え込む王騎に対して、随分と気にかけていると珍しがっている。
王騎は、別に気に入ってはいないといっているが・・
本物を見せる、実体験をさせることは確かに重要ですが、本人の志を理解するのが大前提です。
「教育対象者の目指す姿は何か」ということですね。
信には将軍の存在について教えるのは当然よいですが、尾平に将軍の存在について、語ったり体験させたりしても、無意味ですよね。
王騎は純粋無垢に大将軍を目指している信に期待をもっており、本気で育てたいと思っていたはずです。
まとめ
このように、王騎は将軍の存在とはどういう者かを、実態を見せ、自分の言葉で語り、疑似体験までさせています。
まとめると
となります。
教育とは若手新人に限ったことではありません。
一番大切なのは、学び続ける、成長続けるような環境づくりです。
皆さんも王騎のような偉大な教育者になれるよう、キングダムを深く読み込みましょう!




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