ビジネスの上でも、キングダムでの戦争でも、戦略と戦術が大切なことは、皆さんわかっていると思います。
私も過去の記事で、目的から戦略を立てる重要性、戦略を立てる人、戦術を実行する人が大切であることを、キングダムを通じて解説しています。
しかし、ビジネスで、戦略戦術を着実に実行していけば、必ず、上手くいくのか?というと、答えは「No」です。
それをキングダムを通じて紹介し、独自に考察してきたいと思います。
優れた戦略戦術をちゃんと実行しているにも関わらず、いまいち成果がでない、失敗に終わることが多い、と悩んでいる人は、是非、読み進めてみてください。(あっ、あとキングダムが単純に好きだという方もね)
※前提として戦略戦術は優秀で問題がないことを想定しています。
なぜ優れた戦略戦術でもうまくいかないことがあるのか
並の戦略、戦術でうまくいくことはもちろんあります。
逆に、いくら優れた戦略戦術でも、上手くいかないことはあります。
それはなぜでしょうか?
ビジネスの世界でも、キングダムの世界でも、外部要因、つまり、競合(敵)や社会情勢があるからですね。
趙の王都攻略の戦略として、天才王翦と軍総司令昌平君が考えた作戦が「宜安攻め」でした。
秦軍屈指の天才2名が考えた戦略ですから成功するだろうと思いきや、趙三大天の李牧が立ちはだかりました。
内部要因(社内リソース、自社サービス)は予測しやすいですが、外部要因(市場、競合、天候)などは予期せぬことがおきやすいです。
さらに、忘れてはならないのは、戦略戦術の末端(最後の最後)は商談や現場が待っているのです。
キングダムでいうと乱戦、一騎打ちのような場面ですね。
具体的に、このことを説明しているキングダムの描写を紹介してたいと思います。
最終的には現場での局地戦となる
函谷関の戦いで、桓騎は敵に装って、敵の大海原に討ってでます。
張唐は桓騎と共に韓の成恢の首の狙う <引用:キングダム 28巻>
桓騎軍は魏軍に混ざって、韓軍に迫る。
毒に侵されてしまった老将張唐は、桓騎の策に乗っかり、いよいよ成恢の本陣を狙う。
どこまで潜りこんだとしても、「最終的には武力勝負の場となる」と張唐は考える。
四百騎、相応の武力が必要であると・・・
桓騎の作戦は誰も考えつかないような凄い策ではありましたが、最後は乱戦です。
もし、韓に龐煖のような超絶強い武人(外部要因)がいたら、桓騎側近の武力、張唐の個人の武力だけでは、攻略出来なかったかもしれませんね。
もう一つは、これまた、桓騎軍の描写です。
李牧包囲網の突破口を開くゼノウ一家 <引用:キングダム 67巻>
宜安の戦いで、李牧の罠にかかってしまった桓騎軍。
絶対的なピンチになるが、桓騎の策により、脱出するチャンスを作りだす。
武力勝負となったところで、桓騎軍最強のゼノウ一家を前に出し、強引に突破を図る・・・
果たして桓騎は李牧包囲網を突破できるのか・・
半年かけて練りに練られた李牧の罠に対して、桓騎は誰も思いつかないような起点を効かせて突破を試みます。
実は、ここでも策を出し切ったところでは、桓騎軍最強のゼノウ一家で力業を見せています。
このように、キングダムでは、戦略、戦術の最後には、局地戦が待っているのです。
追い詰められたときは力業も必要
力業は、戦略戦術がうまくいっている局地戦だけに必要なものではありません。
窮地のとき、ピンチのときにも、必要になることがあります。
絶対絶命のピンチというと、真っ先に思い浮かぶのは、馬陽の戦いの王騎ですね。
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李牧の策により追い詰められた王騎軍 <引用:キングダム 16巻>
馬陽の戦いで、自分の予想以上に速かった伏兵(李牧の参戦)により、完全に追い詰められた王騎軍。
「ここから打てる策はひとつもない」という王騎・・・
しかし、諦めたといっているわけではない王騎。
「策がなければ力技です」(引用:キングダム)
といいきり、自軍に檄を飛ばす。
ここからの王騎の檄は、名場面ですよね。何回でも読みたくなる場面です。
あの大将軍王騎も、策がなければ(最後には)、力技でこじ開ける、ド根性論を用いていますね。
大ピンチといえば、またまた、宜安の戦いの描写です。
楽華隊の副将愛閃は乱戦の中蒙恬を助ける <引用:キングダム 66巻>
宜安の戦いで、李牧包囲網を抜けようとする、飛信隊と楽華隊。
対する青歌軍もかなりのやり手。
蒙恬の考えた突破でさえも止められてしまい、蒙恬が大ピンチ。
副将の愛閃は助けに入る。
力づくで突破する意気込みだが、果たして・・・
私は完璧な戦略戦術も好きですが、こういう泥臭い、男気ある、愛閃のような言動も大好きですね。
「抜けるんですよ、この李牧包囲網を、中央から力づくて」
「うろたえるなお前たち」 「血を流して追い詰められてからが真骨頂だ」
(引用:キングダム 66巻)
そうです、ピンチになったときにも、力業、力づくでの打破が必要となる場面が必ずあるのです。
力業が出せる強い現場力をもつ組織にするべし
このように、キングダムでは、戦略戦術、作戦の先には、局地戦が表現する場面が多々あります。
戦略戦術がうまくいったときも、うまくいかなかったときも、最終的には、局地戦、武力が必要となるわけです。
これは原先生が意図して、「最終的には現場だ」「策を超える力も存在する」ということを読者に教えてくれているのだと思っています(いつもの無意味な深読み・・・)
ビジネスでいうと、最終的には、営業の現場であったり、生産の現場であったり・・・
要するに、仕事は、最終的には「現場力」が必要なわけですね。
現場では「基本的な能力・スキルが高いこと」「いざという時に馬力が出せること」が、大事になります。
そのために、どうすればよいでしょうか?
現場力を高めるには、以下の4つだと考えています。
① トレーニング
当たり前ですが、能力、スキルを磨くために、とにかく訓練のように、業務を繰り返すことです。
営業組織では社内でロープレ研修なんてよくやりますよね。
キングダムでは、飛信隊の練兵の場面が描かれており、まさに象徴ですね。
② 修羅場の経験
過去、大きな負荷がかかる経験や、修羅場をくぐったことがある人は、底力があります。
期限に間に合わせるための徹夜、休日を返上してのクレーム対応などは、働き方改革が進む昨今では敬遠されていますが・・・
でも、こういう経験をしている人としていない人では、いざというときの底時力が違います。
キングダムでいうと、槍の紫伯は修羅場を多く経験しています。魏火龍七師の中でも最強じゃないでしょうか。
強豪校で部活をやっていた人=根性があるというむかしからの固定概念(あっているかどうかは微妙だが)があるくらいですから・・・
③ リーダーとの信頼関係
リーダーが、「ここが勝負所だ」と旗を振ったとしても、誰もついてこないのでは全く意味がありません。
当たり前ですが、組織をけん引するリーダーは、メンバーから信頼されていなければなりません。
キングダムの大将軍の中でも、王騎、楊端和の2名は突出してますよね。
④ メンバーの一体感
仕事は1人で動くよりも複数人で動くことが多いです。
1人だけいくらやる気になっても空回りするだけです。
メンバー同士お互いを鼓舞しながら、組織で一体となってとりくむことによって、爆発力が生まれます。
キングダムでいうと、飛信隊にあれだけ爆発力があるのは、組織の一体感があるからですよね。

この4つを意識し、強い現場力をもつ組織を目指していきましょう!
まとめ
今回は、戦略と戦術は大切だけれども、ビジネスの場ではそんなに甘くないよ、という教訓を、キングダムを例にして紹介してきました。
まとめると
・優れた戦略戦術でも、上手くいかないことがあり(予測できない外部要因があるため)
・ビジネスの場でも戦略戦術の先には、現場(局地戦)が待っている
・追い詰められたときの力業も時には必要
・強い現場力をもつ組織が理想
・現場力を高めるためには「トレーニング」「修羅場の経験」「リーダーとの信頼関係」「メンバーの一体感」
となりました。
今回の記事では、現場力が大切だ、力業も時には必要だというくだりになっていますが、戦略を描く人、現場で支える人、両方が大切ということです。
戦略戦術をちゃんと実行しているにも関わらず、なかなか成功しないという場合は、今回の記事に立ち戻ってみてください。
皆さんも、ここは組織の現場力が必要な場面だな~、力業を出す場面だな~、なんて意識しながら、キングダムを読んでみるとまた楽しめると思います。








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