組織で働く以上、仕事ができる人というのは、優遇されるものです。
営業で数字をいつも上げる人、1を伝えれば10まで理解できるアシスタント、ミスなく完璧に業務をこなす事務員・・・
どの組織でも欲しい人材です。
ただ、そういう人材だけを集めるのと、よいチームができるのとは、別な話だと思います。
仕事ができるという側面しか見えていないと、組織づくりに失敗する可能性すらあります。
ここでは、キングダムの飛信隊中心に、魅力的な組織について考えていこうと思います。
誰もが欲しい人材
飛信隊の中核を担っているのは、優秀な副将と軍司です。
<引用 キングダム 42巻> 飛信隊の優秀な側近たち
飛信隊は、昌平君の修行を自分のものにした河了貂が軍司を務める。
副将は生粋の武人の楚水と、圧倒的な武力と軍司並みの知力を持った羌瘣。
信は申し分ない武力と強いリーダーシップ力はあるももの、知力が低い弱点がある・・・
本能型の将軍である信は、感覚的に戦場を駆け巡るが、土台を支えているのは、論理的思考ができる3人の優秀な側近たちである。
この3人であれば、どの軍に行ったとしても十分活躍できるし、誰もが欲しい優秀な人材といえるでしょう。
千人将でも、元麃公兵の岳雷、歩兵長の崇原、副歩兵長の松左など、飛信隊は優秀な人材を多く抱えています(業攻め以前の飛信隊として)。
仮にこういったメンバーだけで構成していたとしたら、戦闘だけは強いでしょう。
誰もが欲しい人材ではないが組織に必要な人材
一方、実際の軍には、戦闘以外に色々なことが必要となります。
山や川を越える、敵の情報を収集する、怪我を治す、衣食住の生活・・・
単純な武力や知力だけでは、乗り越えていくのは難しいこともたくさん起こります。
飛信隊はそのことを十分に理解して、組織作りをしています。
武力も知力も大したことはないですが、飛信隊で役職についている人材がいます。
まずは、ザ・凡人の渕副将。
黒羊の戦いで渡河の任命を副長の渕さんにする信と河了貂 <引用 キングダム 42巻> 責任感を誰よりももっている渕さん
黒羊の戦いで、超軍は絶対的優位な川の岸壁に陣取り、飛信隊に立かる。
「橋も舟もなければ無手」となる場面だが、軍司河了貂が戦術を練る。
流れが強すぎて敵兵すらいない激流部分を渡り、突破の足掛かりにする重要な役目を渕副長に託す。
元麃公兵である我呂が、「大役を渕副長に任せるのは人選にミスはないか」と問う。
河了貂は「正しい人選だ」と言い切る。
この責務は武力や知力も必要な場面ではないため、渕副長が誰よりも持ち合わせている責任感こそが必要な要素だという。
会社にも、とくに目立つわけではないけれど、渕さんのように責任感が強く、頼りになる方がいませんか?
渕さんタイプの人は、仕事はほどほどだけど、トップの方針をよく理解し、誠実で強い責任感があります。
そのため、誰もやりたがらない地味な仕事も、文句を言わず引きうけます。
また、会社の風土や文化をしっかり理解しているため、色々なことに気づき、他人をフォローすることもできます。
さらにもう一人・・・
<引用 キングダム 46巻> 尾平と信が仲直りする場面
黒羊の戦いで、略奪した腕飾りを桓騎兵からもらった尾平。
この飛信隊のポリシーに反する行動に対して、信は激怒する。
尾平もその後の桓騎兵との小競り合いにより、信のために戦いたい想いに改めてきずき仲直りする。
「一番のにぎやかし」として尾平が当然必要だと信はいう。
尾平は飛信隊ができる前から信と共に戦ってきた最古参です。
信のこと、飛信隊のことの理解度では、尾平の右に出るものはいないでしょう。
尾平は武力や知力は決して高くないですが、明るい性格とツッコミどころだらけのキャラは、唯一無二のムードメーカー役となっています。
会社でも、みんなのいじられ役、その人がいるだけで会社が明るくなるムードメーカーが、一人二人いませんか?
そういう人は、仕事ができるできないは関係なく、組織に必要な人材です。
飛信隊以外でも、一人紹介しておきます。
桓騎軍の千人将オギコは、武力も知力もとくに優れているわけではありません。
<引用 キングダム 26巻> 函谷関の上から弓をあてることができたと騒ぐオギコ
函谷関の戦い中、自由にふざけているオギコ。
側近の魔論は、何でオギコを千人将にしているのか、を桓騎に聞く。
桓騎は「面白いから」と答える。
あの天才桓騎も、組織にはオギコのようなバカで面白いやつが必要だと言っています。
また、オギコはただのムードメーカーではなく、極秘情報の伝令役を任されます。
オギコは桓騎からかなり信頼されていることがわかります。
まとめ
このように、キングダムの世界では、武力や知力が高い人だけでは、魅力的な組織にならないことがわかります。
渕副長や尾平、オギコが一番輝く場面もでてくるのです。
ビジネスの世界でも、優秀なビジネスマンはたくさんいます。
・営業力があり売上を上げまくる
・新規の顧客をどんどんとってくる
・平均の倍以上のスピードで仕事を仕上げる技術者
・市場を知り尽くした天才マーケッター
・斬新なアイディアをいつも上げてくるアイディアマン
業務に関する経験、知識、洞察力、判断力、マインド・・・仕事ができる人は様々な要素をもっています。
しかし、仕事ができる人をただ集めたのではよい組織ができないのです。
魅力ある組織、長続きする会社は、仕事の能力ではなく、人としての価値をしっかり理解しています。
同じような人の集合では良い組織にはなりません。
人の個性をどう組合せて、魅力的な組織をつくっていくか・・・
経営者やマネージャー職、人事に関わる方は、ぜひ、キングダムの軍をそういう視点でご覧になってみてください。

私の見解では、飛信隊、桓騎一家、山の民(楊端和軍)がおすすめです!











コメント