キングダムの世界は、信や王賁のような「個の武力」に秀でた天才や、李牧のような「神がかり的な知略」を持つ怪物たちが歴史を動かしています。
しかし、現実の組織において、誰もがこうした「天才」になれるわけではありません。
このブログを読んでくださっている皆さんは、自分が天才だとか、一流だとかの自負がある方は、限られているでしょう。
私自身も営業や組織運営において、「この人には勝てない」「到底まねできない」と思うような優れた人物も何人か見てきました。
やっぱり才能なのか・・それとも人並み外れた努力をしなければ勝てないのか・・・
確かに、世界を驚かせる成功者や、歴史に名を刻む偉人になるためにはそういった要素が必要なのかもしれません。
しかし、私たちが望んでいるのは、必ずしもそういう突き抜けた目標でしょうか⁉
ビジネスライフでいうと
・早く出世したい
・仕事で尊敬されもっと稼ぎたい
・予算を達成したい
・ライバルや他社に負けたくない
人生でいうと
・家族を幸せにしたい
・誰かの役に立ちたい
・気分良く楽しく生きたい
のような感じですよね。実際に実現させている人も少なくないでしょう。
そう、一般人が目指す成功に、突出した才能や並外れた努力は、必要がないのです。
キングダムでは、どうしても信や李牧、王騎などの天才たちに注目が集まります。
その天才たちばかりを追いかけるのは読み方はあまりお勧めしません。
そう、私を含む多くのビジネスパーソンが注目すべきは、「壁(へき)」「蒙驁(もうごう)」です。
彼らのような生き方こそが、不確実なビジネス社会における最も堅実で再現性の高い勝利の方程式なのです。
今回のブログでは、彼らの戦い方を「ビジネススタイル」に変換し、凡人が成果を出すための戦略を深掘りします。
「凡事徹底」の破壊力
皆さんはできる営業マンってどういうイメージをもってますか?
高いコミュニケーション力、ユーモアのセンス、屈強な反骨精神・・・
もちろんそういった資質もあった方がよいに越したことはありませんが、私が15年ほど営業現場で見てきた結果、グットプレイヤーに共通しているのは「凡事徹底」です。
売れ続けて組織に貢献の高いセールスは、実は壁や蒙驁のようなタイプでした。
彼らは「一発逆転の奇策」を狙いません。
代わりに、「誰でもできることを、誰にも真似できないレベルで継続する」のです。
キングダムでも描写でも、もちろんその有効性が証明されています。
橑陽の戦いでブネン隊に基本戦術で挑む壁軍 <キングダム:51巻>
橑陽の戦いで、犬戎三兄弟を打つ作戦の一角を任された壁。
序盤、修復と防御の基本を徹底して素早く対応することで、ブネン隊の騎馬の突撃を圧倒する。
万を超える歩兵に対しても、基本の伍を組み、組織を意識(属と伯)して戦えと冷静に指示する。
※属=50人のブロック、伯=100人のブロック
もちろんブネン隊の攻略はそう簡単にいかず、壁は苦戦を強いられることになるのですが、それは漫画だからです。
大戦だから面白いストーリー性で描かれてますが、もし小さい戦であれば壁軍圧勝ですよね。
そう、ビジネスの日常に、ドラマのような奇跡は起こりませんし、映画のような演出も不要です。
壁のような基本に忠実な行動を繰り返すことこそが、一番信頼され、長く成果を上げ続けられる秘訣なのです。
ビジネス初級レベルでいくと、凡事徹底を、おさらいしておきましょう!
これら「当たり前」の積み重ねが、他者と「圧倒的な差」となって現れます。
凡事徹底こそがビジネスで大事とされる「再現性」を生むのです。
凡事徹底を続ければ、天才たちを追い抜くことだって可能だと私は思います。
「段取り八部 仕事二部」ができている人は貴重
「段取り八分」や「準備八割」が大切だとことは、誰もがわかっていることでしょう。
しかし、これができるビジネスパーソンは驚くほど少ないのが現状です。
我々凡人は、仕込みや事前準備が、すべてと言っていいほどだと私は思います。
これぞ、段取り八部というキングダムの描写を紹介してイメージをしましょう。
一度も勝ったことのない廉頗に対して断道の計で挑む蒙驁 <キングダム:21巻>
山陽の戦いで、負けつづけてきた廉頗と戦うことになった蒙驁。
中央、左右と3つの戦場から組み立てるという点では、秦軍と魏軍は同じであったが、攻めに出た廉頗が一枚上手であり、本陣の背を取られる形となった。
廉頗に何度も負け、40年間、見続けてきたからこそ、後手を踏むことすら、予想できていた蒙驁。
断道の計で対処し、天才廉頗をも翻弄する。
さらに、廉頗が攻略することすら予測しており、後から変化する迷路型の罠へと姿を変える。
自分が戦略で負けることを予測し準備し、準備した策をも破られることを予測しそれに対して準備をしていた蒙驁。
廉頗の戦い方を長年研究し、気質を十分理解しているからこそ、仕掛けられた罠だいえます。
結果的に、天才廉頗に破られてしまいますが、これも天才廉頗を持ち上げる漫画特有の演出であって、通常のビジネス場面であれば、蒙驁の断道の計(事前準備)で決まりです。
蒙驁の段取り八部、人を理解する洞察眼が凄いと思った瞬間でしたね。
皆さんも耳にタコができるぐらい上司や先輩に言われていると思いますが、一応、ビジネスパーソンが遭遇しやすい段取り八部の例をあげておきますね。
段取りや準備は、何より、「あなたとの仕事を大切に思っています」という相手への敬意になります。
営業を受けるときに、興味あるなしに限らず、わざと標準的な質問を営業マンにするようにしています。ちょっと意地悪ですが、ちゃんと準備しているのか、行き当たりばったりなのか、その対応方法でだいたい目星がつきます。
ぶっつけ本番でも何とかなっている人、センスやひらめきでピンチを打開している人を、特別だと思ってはいけませんよ。
そういう人ほど、地道な学習をし、厳しい経験を積み重ねています。
つまり事前準備があってこそ、できている神業ですからね。
まとめ
このように、キングダムを読んでみると凡事徹底、段取り八部ができるビジネスパーソンが最強だとわかってくると思います。
「自分には突き抜けた才能がない」(もちろん私もそうです・・)と悩む必要はありません。
地道な「当たり前」があなたを唯一無二の存在にするのです。
キングダムが教えてくれるのは、中華統一という壮大な目標も、壁や蒙驁のような「地道な土台」があってこそ成し遂げられるという現実です。
桓騎や蒙武のような天才ばかりでは組織は成り立ちません。
嬴政も、宰相の席に、昌平君(誰もが認める天才タイプ)と昌文君(歴史を知る渋い御大タイプ)を置いています。
昌文君には突き抜けた才はないかもしれませんが、安心感というか、絶対的な信頼感、人としての絶妙なバランスがあります。
基本を極め、自分と周囲のリソースを正しく管理する「凡事徹底」のスタイルを確立すれば、あなたは組織にとって欠かせない、唯一無二のリーダーになれるはずです。
明日から、まずは「自分にとっての基本」を一つ、完璧にやり抜くことから、私と一緒に始めてみませんか?



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